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おわらを見る際に必要なこと



越中八尾のおわら風の盆を見に行くと決めたのは大体3ヶ月前。
祭り日程が9月1日~3日と決まっているので何曜日に行くか…というより
何曜日に行かれるか検討し、
1日(月)2日(火)に決定。

この時点で宿を探すも八尾付近ではあるはずもなく。
富山市内を探したが、富山駅より徒歩30分のビジネス旅館しか無く。
それでもとりあえず航空券付きで予約をしました。

まあ、最初から現地野宿のつもりだったから、宿は何でもよかった。


1ヶ月前の8月1日にもう一度宿探しを試すと、富山駅より徒歩3分の





アパ・ヴィラホテルに空室があったので即予約をしました。

野宿の保険としては良いでしょう。


そもそも何故、野宿しようと思ったかというと、帰路の越中八尾駅で
乗車制限がかかり高山本線に
乗れないかもしれないという事態も想定できたからです。
運行本数を増やし、終電を遅らせるなど対応はしているようだけど
乗客が殺到するのは明らかです。

それから祭りが夜通し行なわれるということも聞いていたので。

なので、宿を予約してもチェックインはせず、荷物はできるだけ
コンパクトにまとめた。小さいショルダーバッグに下着類のみ。
あとはコンビニのビニールカッパを仕込んだ。
野宿のときに敷物にもなるし。





しかし、雨が降り状況が変わる。
地面が濡れて座ることも出来ない。雨で踊りも縮小気味。

それに、初日から朝まではやらないよと聞いた。


頭の中が半分以上、富山市内へ帰ると考え出しました。

そうなると足向きは駅へと。


迷わず高山本線に乗ってました。


それなりに覚悟はしていたけど、かなり無謀な計画だったようです。





色々と話を聞くと
越中八尾の宿は1年前に予約されてしまうらしい。
車で行く人は駐車場で車中泊、3日間過ごす人もいるとか。

それもアリかなぁと思います。


車中泊にしても富山市内へ戻るにしてもそれなりの覚悟を持って
現地入りすることが必要です。


それから、3日目の夜は朝まで踊るらしいので
行くなら3日目がよいそうです。






フラッシュ撮影は禁止されています。フラッシュ撮影すると、
係の人がやってきて注意されて目の前に立ちはだかります。

静かな踊りを薄暗闇で踊る、雰囲気を壊さないようにしています。


深夜の踊りを見るのであれば、夕方に八尾入りし始発で帰る
スケジュールが良いと思いますが、必ず踊っているとは限りません。


タクシードライバーさんに聞いたところ、最近は観光客が増え過ぎて
深夜まで街に人が多くなり、踊る場所が無くなってきていると。
踊る側も自分たちが踊りたくてやっているので、決まった場所や時間で
踊る訳ではなく気ままに街流しをやっているみたいです。


あくまでも地域の祭り。それを見に行き、偶然見れたら幸運。
それぐらいのスタンスで、見る側も街歩きすれば何処かで
街流しや輪踊りに遭遇するでしょう。



私のおわらはたまたまが多かったです。
ホテルが予約出来たのも、諏訪町で座ったベンチが良かったのも。





帰路の高山本線に並ばず乗れたのも、偶然でした。
こんなんも楽しみのひとつかなと思いました。


次に行くときは車をベースにして時間を気にせず動きたいなと。
まぁ、それも駐車場の確保などの覚悟が必要ですが。




おわら風の盆、見に行く際に必要なのは覚悟と計画・準備、
変化する状況への判断力、それから一番大事なのはマナーです。




地域の祭礼。これからもずっと続くことを願います。




※2016年のおわらは木曜日~土曜日なので
3日目はかなりの混雑が予想されます。
お気をつけておでかけください。





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まだまだ知らない日本がある。



富山県の越中八尾おわら風の盆という祭り、毎年9月1日~3日に行われ、
祭りの3日間は街中が涌く。観光客を接待する家や色々なところが
酒場になる。実際、たまたま居た場所のベンチを出していた家が
観光客を招き入れて、私もこのベンチで目の前の踊りを見ることができた。





見えにくいですが女性の着物の帯が黒いのは、この祭りが始まったとき
衣装を揃えるのに帯まで手がまわらず、誰でも持っている冠婚葬祭用の
帯を使った、当時の名残りだそうです。

ここは諏訪町で他の地区でも始まっているようなので行ってみます。






西新町でも踊っていました。






写真でも分かるように雨が降り出しました。楽器は濡らせないのでここで中断。


上新町あたりの画廊に避難。そしてここは祭り期間中、酒場に変わる。






これがこの祭りの楽しみでもある。画廊がバーになり、魚屋が飲み屋になる。
この魚屋では同席のお母様達と他愛ない話で盛り上がる。

雨が降ったら仕方なしと、飲んでいる時間が長かったかなぁ。
各々、隣の見知らぬ人と話して、来年もココで会いましょう、などと
約束していました。これもこの祭りの楽しみらしいです。


雨が小降りになり、上新町では楽器を室内で奏でその前で
輪踊りが始まりました。







千鳥足で東町方面へ歩きます。






雨上がりの道を街流しがやってきます。





東町か西町辺りだったと思います。






それにしても観客が多い。どれだけこの街に人がやってきているのか。
祭りの前後でかなりの違いを見せつけられます。どこへ行っても人だらけ。



人を避けながら下新町の八幡社へ。
確か途中に屋台村みたいな場所があってそこでも飲んだな。







八幡社では舞台踊りが行われていました。
ここには屋台が並び、観客も境内のそこかしこに大勢います。


フラフラと坂を下り天満町を抜け、足は越中八尾駅方向へ。
かなりの酒量と歩き疲れで心も折れてしまい、高山本線で富山市内へ
帰ってしまいました。


最初の計画では富山市内のホテルには帰らず、野宿覚悟で八尾に
留まろうと思っていましたが、雨で地面は濡れ、野宿どころか
座ることもままならない状況。

越中八尾駅でも乗客が多いので高山本線に乗れる時間の予想もつかない。
このときはたまたま、乗れますよとアナウンスがあったので
フラフラと列車に乗ってしまいました。車窓からも福島地区の踊りが
見えました。列車を見送るかの如く、踊り続けていました。


そして、祭は夜通し続く。暗い路地で人が見ていなくても踊る。
終電が出た駅前でも三味線の音で静かに踊る。

この祭が連綿と続いている事実。
知らない祭、知らない日本を思い知らされましました。


数年前のお話でした。



次回、おわら風の盆を見に行くにあたり、
当初考えていた計画や心構えなどで締めます。






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日本の伝統行事



数年前の話。

富山県の越中八尾『おわら風の盆』という
毎年9月1日~3日に行われる祭りを見に行きました。

越中八尾というのは富山県の中心あたりに位置する八尾町。
電車ならばJR高山本線に越中八尾駅があります。






富山駅から高山本線で30分ほど。
越中八尾駅前は、旅館や飲食店が数軒あるが大型店舗などは無い。
普段は静かな街なんだろうと思わせますが、この祭り期間は何だか
ザワついているというか、それでも祭り前の静けさなんでしょう。

私は朝イチの飛行機で富山入りし、富山駅より早めに八尾へ入りました。
それも、高山本線が富山駅で乗車制限がかかる可能性があるからです。


越中八尾駅に到着したのはまだ午前中だったので駅前も人は少なく
お店も開いていないので、祭り参加町内が多い方へむかいます。





この辺りは山の上で坂の多い場所ですが雰囲気の良い道があります。





日本の道100選に選ばれています。

祭りの前の静けさ、天気が危ういですが、雨が降らないことを祈ります。この場所は諏訪町といい駅前の福島地区から山の上まで
11団体が祭りに参加しています。


祭りが始まる前に各地区を歩いて街の様子を見て周りました。



養蚕の蚕種で栄えた街らしいが、山の中に何故こんな街が?と思わせます。
コンビニは無いが、画廊や古美術・着物あり、酒蔵に蕎麦に寿司もある。
祭りが始まる前に蕎麦店で飲みながら祭りを待つ。

このおわら風の盆は踊りと唄、三味線・胡弓・太鼓が楽器として使われ
踊りながら練り歩く街流しが見どころで、唄も踊りも静か。

この静かな踊りと静かな街が、静かなりの盛り上がりをみせるのです。


先ほどの諏訪町にいたら、通り沿いにベンチが沢山出ていて
そこに座っていたオヤジさんが
座っていいよ~
と言うので甘えさせていただきました。話を聞くとこの地区の役員さんらしく
今、踊りを呼んだから
と言い、更に
雨が降ったらウチに来い。酒飲み放題だ
と言っていただきました。


間もなく…
街流しがやってきて








本当に目の前で踊ってくれたのです。
いつの間にか観客も集まっています。


とにかく静かな唄と踊り、これが夜まで続くのです。





怒濤の後編へ



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