我が家の柴犬平助クンに兄弟をと思い…それなら里親になろうと考え…
嫁が里親探しのサイトで申し込むも選ばれず、選ばれてもその里親探しに
疑問を感じ、何か違うと考えていた日々。

ある掲示板の里親募集に嫁が応募してみたいと。その募集は茨城県だけど
構わず応募してみた。
これまでは…
「今回は他の方に…」と返信があったり、連絡が無かったりでした。
でも、この募集はあまり時をあけずに返信があり
「たくさんの応募者の中から選ばさせていただきました」とのこと。
更に…
「遠方ですが会いに来れる日と、会いに来た時に引き取りますか?」
と、問いもあった。
嫁は即時に直近の日曜日に行かれますと連絡すると、
「ではその日に何処其処で待ち合わせましょう」と、話がトントンと
決まってしまった。
その日はキャンプに行こうかと考えていたのですが、予定変更し
茨城へ向かうことにしました。

この募集の内容として、募集主さんがブリーダーから譲り受けた、
豆柴4ヶ月~5ヶ月の♀で、先住犬と相性が悪いから譲るとのこと。
また、耳に抜け毛が見られ、尻尾の三分の一が生後間もなく落ちて
しまっているとありました。
落ちてる?どういうこと?
尻尾も抜け毛なの?
それから、ワクチン2回程接種されているのでワクチン代だけ
お願いします。ともあった。
出たよ。費用の請求。その掲示板も金銭の授受は禁止のはずなのに。
その前に引っかかるのが2回程?
程って何?
されている?されているって何?
したから費用請求してるんじゃないの?
ワクチンの回数もだけど、ワクチン接種したことすらあやふやだ。
それに、茨城まで行ったとて、相手が来る保証も無い。
けど、細かいことを指摘したら断らてしまうかもしれないし。
ここまで話が進んだのは初めてのことで、これまでフラれ続けていたので
とにかく会いに行こう。可能性があるなら行ってみようと思った。
おそらく嫁も同じ様な気持ちだったと思う。

そんなモヤモヤ感とはうらはらに、話は進み会いに行く日を迎え
茨城入りをしたのだ。待ち合わせは国道沿いの大型店舗の駐車場。
私は、まぁ来ないだろうなぁと思いながら車で待つ。
嫁は平助を連れて駐車場をウロウロ。
数分の後、嫁が戻ってきて、譲渡の方来たよ~と。
その方は既に犬を抱いており、挨拶もソコソコに
「抱きますか?」
と犬を差し出してきた。とても小さい子猫のような柴犬。
迷わず私は受け取り抱いた。小さい身体は震えていた。それでも犬の
温かさ、心臓の鼓動も感じた。
この時の私のことを、後に嫁はこう言った。
「メロメロだったね」と。
間違ってはいないけど少し違う。
抱いたときに全てのモヤモヤを消して、決意したのだ。
この仔を引き取ろう。
里親になろうと。
嫁もこの仔を抱き、気に入った様子だ。抱きながら譲渡者に話が
聞けたのは、ブリーダーから譲り受けたけど、先住犬との相性が悪いから
手放すということ。そのブリーダーの飼育状況は悪く、耳の抜け毛や
尻尾が切れているのはその時からだということ。
ワクチンの証明書は2回分あり、1回目は9月22日で60日齢で、
2回目は12月5日で120日齢となっているのだが…どうもおかしい。
9月22日のワクチンで60日齢なら生まれたのは7月だ。
今月で生後6ヶ月ということになる。この大きさで6ヶ月?
それから、2回目のワクチンのタイミングもおかしい。
疑問に思えばいくらでもある。
登録されていない。
名前もない。
そもそもワクチン証明書はこの仔の物なのか?
こんなことを頭の中でめぐらせながら、里親になろうと決めた。
「引き取らせていただきます。」
「責任を持って育てます。」
と、私は言い放ちました。ある意味自分への宣言かもしれない。
嫁はワクチン代の入った封筒を手渡しながら
「譲渡証明は作りますか?」
と、聞いたが
「個人情報なので止めましょう。」
とのこと。
最後にその仔を譲渡者に差し出して
「(お別れは)いいですか?」と聞きましたが、
譲渡者は小さな頭を触り
「じゃあね」とだけ言いました。
こうして譲渡は完了し、我が家は小さな生命を背負うこととなりました。
駐車場を出て、高速入口へ。このまま来た道を引き返し、平助がお世話に
なっている動物病院へ直行することにしました。
帰りの車中で嫁と話したところ、思うところは同じでした。
それは…
つづきます。
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